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コーヌス義歯.jpg

​入れ歯でお困りの方へ

​コーヌス義歯

​二重冠構造の茶筒作用を有する義歯

​今の入れ歯に満足していますか?

 日本の保険治療で作製可能な入れ歯はクラスプ義歯といいます。クラスプとは金属のバネで歯をつかむような形をするパーツのことです。クラスプの機能は入れ歯が外れないようにすること、入れ歯が沈みこまないようにすること、入れ歯が揺れないようにすること、の3つの働きがあります。

 では実際ものを噛んだときはどうなるでしょうか。クラスプを引っ掛けている歯には引っ張られる力、沈み込む力、前後左右への揺さぶりの力が加わることになります。咀嚼中に常に生じている力は歯の周りの組織を損傷します。やがて、土台の歯がグラグラになり、痛い・合わない・歯が抜けるということになるでしょう。

 これらの現象は保険のクラスプ義歯を長くお使いの多くの方が経験していることではないでしょうか。歯が抜けたら入れ歯を作り直す。そしてバネをかけた歯からまた悪くなる。歯が減ってくると、入れ歯はますます安定が悪くなり、食事もままならなくなってきます。

 安くて簡単に作れるということはメリットかもしれませんが、残っている歯に負担を与え続けることで歯が減ってしまうようなことがあれば、マイナス面の方が大きいと考える人がほとんどでしょう。

 私自身、当たり前のように日々作っている保険の入れ歯ですが、「これで大丈夫ですか?」と心配しています。​このページは、入れ歯(特に保険外の選択肢について)普段の臨床現場ではお伝えしきれないことをまとめたいと考えています。わからない点やお困りごとがあればご相談ください。

義歯説明用サンプル

​コーヌス義歯とは

 支台歯に装着する内冠と義歯内面の外冠という金属のパーツが茶筒のように作用して、義歯をもたせる働きをする作り方です。ドイツ発祥の技術で、コーヌスクローネ、コーヌステレスコープ義歯とも呼ばれます。以下に情報を整理します。

どういう方におすすめか
・現状の入れ歯に満足できないがインプラントは避けたいと考えている方
・噛み合わせが難しく、保険の入れ歯では安定が悪かったり、すぐ壊れる方
・入れ歯のバネの見た目が受け入れられない方
・歯周病で全体的に歯が弱っている方

【メリット】
・安定性が高く、噛みやすい
・見た目が美しい
・違和感や不快感が少ない
・支台となる歯への負担が小さい
歯のお手入れが簡単になる
・弱った歯も利用することができる
・インプラントとの併用も可能


【デメリット】
・製作期間や製作費用がかかる
・歯を削る量が多い
・義歯を外したときに、金属の歯が見える
・着脱
​が必要(就寝時は装着)


文章では想像しづらいかもしれません。
患者さんひとりひとり、お口の中の状態は異なります。
患者さんが「コーヌスで」と言っても、そうならない場合も多々あります。
診療の基本スタンスとして常に患者さんにとって利益となるような提案を心がけております。今現在だけでなく5年後10年後20年後の満足にも繋がるような選択ができるようサポートしていきたいと考えております。


 

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